君の名は。
とても美しいラストシーンに「かつてあった街、今はなくなってしまった風景に、なぜこんなにも胸を締め付けられるのだろう」的なモノローグと共に東京の街や様々な風景が流れていくようなカットがあり(具体的な台詞は違うけど、だいたいそんな感じ)、きっとこの台詞が新海監督の「君の名は」をつくったきっかけ・テーマの一つなんだろうな というふうに見える。思い出は場所に宿る、いまわたしたちが生活しているすべての風景は自然にかなわずいつかは消えてなくなってしまうのだという儚さが新海監督らしいのだけど、そういった新海監督の自然や人間のスケール感というか大きな価値観を、災害や災害を救う少年少女のヒーローや安直なSFや恋愛みたいな固い箱に詰めてしまうと、災害に大小問わず関わり何かを思った人々に対して非常に失礼な感じになってしまうのが絶妙に、なんというか、、、隕石落下にモチーフは変更されてはいるけれど今の日本で災害を描くとほぼ東日本大震災を重ねていると言っているようなのもので、そういった配慮ができない点が新海監督の幼稚さというか底の浅さであり、大きな欠陥に感じた。君の名は以前の作品においては底の浅さが内面に向くためプラスに働いていた印象だったので全然別物に思えた。新海監督のインタビューなどはなにもみていないので本当にわたしの考えすぎかもしれないけど、、
絵はめちゃめちゃ上手く美しくシンプルな良さがあり素晴らしいし、RADWIMPSの音楽をMV的に挿入するのもとても良くて、作画や演出に関しては本当にクオリティの高いアニメ映画ではあるけど……、集中して最後まで見れるテンポの良さとか、2人の男女の絶妙なすれ違いとか、技術的には素晴らしいんだけどなあ、、という感じで、見るたびにちょっともやもやしてしまう
2017.12.30 plastic tree
- トゥインクル
- 月の光をたよりに
- ブランコから
- Paper plane
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- 冬の海は遊泳禁止で
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- 時間坂
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- リセット
年末公演最後のMC、みんなぐでんぐでんに酔っ払って、健康でいたい、現実的にプラだっていつまであるかわからない、やる気の問題じゃなくて健康面で……みたいな話、本当にかっこいい音楽をしているから売れたい、みたいな発言、今年もplastic treeでいさせてくれてありがとう……みたいなことを本気で言っていて、わたしは本当にplastic treeを還暦まで応援したいなと思った 愛しい気持ちになってしまった
ライブが終わって羽田の9hoursに一泊し博多へ帰省した。初めて行く母の家は南向きの小さな部屋で、とてもしっかりした構造の建物で暖かかった。部屋の雰囲気が実家と同じで、部屋は住む人によって作られるんだなと思った。部屋は大きな川沿いにあって、博多は空港が近いから低い位置を飛行機が飛んでいく。お正月の冷たくて透き通った空気の中、ひとりで散歩しながらplastic treeを聴いた。高校生の頃、博多の美術予備校に通っていて、毎日ずっとplastic treeを聴いていたから、博多の街とplastic treeはわたしの中で繋がっている。